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Oral Examオーラルテスト
オーラルテスト






オーラルテスト1 音声  オーラルテスト2 音声  オーラルテスト3 音声 オーラルテスト4 音声  オーラルテスト5 音声  オーラルテスト6 音声 オーラルテスト7 音声 オーラルテスト8 音声 オーラルテスト9 音声


 私は自分の使命を、生徒の「英語運用力」「入試力」「人間力」の3点を伸ばすこと、としています。本ページは、「英語運用力」の養成について述べたものです。
 英語は言語であり、実技です。実技は副教科(体育・音楽・美術・書道)同様、実演でもって実成績に入れるべきだと思い、私はオーラルテストの点数を定期考査の実点数に組み込んでいます。
 昔はオーラルテストをペア寸劇や平常点評価という具合にしていましたが、前者は個人の英語力を正しく計れないという理由で、後者は生徒が真剣に取り組まないという理由で、やめました。
「平常点評価」程度では、生徒は本腰を入れません。2006年、センター試験にリスニング問題が導入されて以来、CD付きの英語教材が書店を賑わせています。需要がある、という証左で、やはり『考査』に組み込んで初めて、進級・進学にからんで初めて、生徒は真剣に取り組むものです。

 私のオーラルテストは、定期試験10点配点になります。


 

 筆記部門が90点、残り10点はオーラルテストの成否に委ねられるわけです。英語の考査は2種ありますので(英語TとO、英語UとWなど)、計20点が実技で決まります。日々の授業内・オーラルテスト前日に授業1時間を使ってオーラルテスト対策練習(詳細後述)を行っていますが、定期試験成績や進級に直結するとあって、皆真剣です。

≪参考≫ 定期考査 最終ページ

 私の『オーラルテスト』は次の3種類のテストのランダム出題になっています。

 Type A: テキストのレッスンを30秒音読し、教師の質問に英文2文で答える。
 Type B: 指定したテーマで30秒〜60秒のスピーチを行う。
 Type C: 教師と50秒間の自由英会話。


 前述したとおり、オーラルテストが成績・進級に直結してくるので、それぞれのTypeの設定が効用を生んでいます。
 TypeAを設けることで、授業のCDリピートを生徒が怠らなくなります。また、英検対策にもなります。
 TypeBを設けることで、後述するEssay作成と音読を怠らなくなります。また、50〜60のテーマ(卒業時)で、自在に1分間の英語スピーチができる発話力を養います。これは、約1時間、英語でモノローグができる計算になります。
 TypeCを設けることで、授業中のペアワークに身が入り、またオーラルテストの度に自身やクラスメートの英会話能力の伸長と喜びとを感じることができます。

 3つのTypeのうち、TypeBは周到な準備が必要です。いきなり学生を教壇に立たせて、「さあ、『森林保護』について1分、英語で話せ」といっても無理な話です。
 TypeBの備えの説明のために、ここで、私の授業のあらましを少し説明いたします。
 私の授業は、テキストの長文1つをDay1・Day2と全2回に分けて行います。内訳は、以下の通りです。○数字は授業の順番です。
 テキストは、桐原書店の『Axel vol.1〜5』『Transfer A〜E』を交互に使用しています。読む・書く・聞くのバランスの良い教材です。

授業進行表
Day1 Day2
Lesson 1/4/7/10/13 @予習添削と質問・発展課題 AExam(Day1長文の応用問題)
Lesson 2/5/8/11/14 B予習添削と質問・発展課題 CEssay(長文に沿うテーマでEssayを作文)
Lesson 3/6/9/12/15 D予習添削と質問・発展課題 ETalk(長文に沿うテーマで英会話)

≪参考≫ 生徒配布用・授業進行表


Day1


 Day1では、授業予習範囲の答えを配布し、添削と質問の時間をしばらくとります。1文1文、解説したり訳を聞いて回るようなことはしません。生徒は予習で分からなかったところをざっと拾い読みし、次の活動まで時間が余った者は先の予習や文法書を読むなどしています。私は別解の検討や質問を受けつつ、応用課題を板書していきます。課題は原則、英問英答です。
 応用課題の内容は、『新出文法解説』『本文精読タスク(事実質問・推論質問)』『グラフ作成』『イラスト作成』『要約』『Essay準備』『絵を見せ、知識を深めるトーク』『アクティビティ』など多岐にわたります。長文を利用して、生徒に学んで欲しい、身に付けて欲しいことを創作・精選する、そして更なる精読を促す、教師の力量が問われるところです。その後、CDリピート、ペア交互読み、ペアQ&AでDay1の終了です。

≪参考≫『絵を見せ、知識を深めるトーク』 (『Axel vol.3 L7』動物園のゴリラが少年を救う話 で用いた写真とトーク)

Day2 / Exam


 Examの回では、音声CD聞き・4方読み(テキストを1度通読すると90度右を向く)が終わると、『演習プリント』で力試しをします。
 演習プリントは各問につき2名板書を指名して、全問正解すると、その日の英単語テストのやり直し(日本語1回・英語20回を書く)を免除する、とゲーム性を持たせています。指名は均等に当たるように、トランプの裏面にマジックで数字(出席番号)を書いたものをシャッフルして当てます。

≪参考≫ ランダム指名用トランプ

 生徒は教師(私)を何とか倒そうと、パートナーと答えをすり合わせて、よりよい答えを導き出そうと協力します。
 1問につき2名指名するのは、
  @1名の間違いで英単語テストやり直し免除を逃した、という事態を避けるため
  Aふだん接しないクラスメートとも協力する機会を与えるため(ひいてはクラス全体の関係性向上のため)
 です。
 競争的な教育に終始しては、生徒が辟易します。協同的な学習の出番です。
≪参考≫ イメージ

 解答を板書させると、解答用紙に基づく自己採点より、かなり時間がかかります。演習絶対量も減ります。(デメリット)
 しかし、板書により褒める機会が出てきます。生徒の自尊心を高めます。拍手が生じます。和が生じます。緊張感と笑いが生じます。クラスメートがクラスメートから学びます。利他体験ができます。(メリット)
 私が拝聴した福岡教育大学教授の井上豊久先生のご講演に、
「自尊心を育む最たるものは、利他体験である」
「日本の教育に欠けているものの一つに、セレブレーション(学校内で教師生徒が共にお祝いをすること)がある」
 と学びました。私の教科教育の指針になっています。
 次の一文は、勤務校のあるクラスでの学級日誌からの抜粋です。
(2010年 11月5日(金) 4限 英語A)
 『今日はおしくもあと1もんで、やり直しめんじょだった。みんなが一体となっていた』
 Examでは、長文をもとに英問英答の問題を演習します。板書添削解説も高校からは英語で行い、生徒が疑似的に留学しているような環境をつくり、英語で思考する力を養います。オールイングリッシュに変えて、オーラルテストのType C(教師と自由英会話)の精度・反応速度が格段に向上し、英語による授業を生徒も好意的に受け止めているようです。英語の聞き取り能力も、日が経つにつれて徐々に向上します。私の教え子のオールイングリッシュ授業・1期生は、センター英語のリスニング平均が43.7でした。

≪参考≫ オールイングリッシュ授業に対する生徒の感想・反応
               
                     
≪参考≫ 授業英語理解度グラフ
≪参考≫ Examシート(『Transfer D / Lesson 1』)word形式

Day 2 / Essay


 教科書の暗唱が全盛の時代ですが、私はこれを課していません。一生発話する可能性もない英文を暗唱できるよりは、自分の体験・意見・嗜好などを話せた方が遥かに素晴らしいことだと考えるからです。教科書の英文暗唱は、いわばペーパードライバーの段階でしょうか。生徒を各人が好きな目的地へと向かわせた指導とは言えません。授業で培われたものは、授業外でも、入試外でも役立たねばなりません。
 これを生む契機となったのが、昔まだ私が教職に就く前に参観した、福岡県・久留米市で行われた高校生英語スピーチ大会です。その大会は、スピーチをした後、審査員が向ける質問に英語で返答をする、というものでした。学生の発音はネイティブと遜色のない程の完成度で、暗唱も100%でした。ところが、Q&Aになると、ごくごく平易な質問に対し、完全にしどろもどろになっていたのです。私見がしっかり述べられる学生を育成しなければ、不遜にも、そのようなことを思いました。
 Essayの回では、音声CD聞き・4方読みが終わると、関連テーマでEssayを書きます。例えば、その日の長文が「旅行」に関する読み物であれば、『私の旅行体験』といった具合です。分量は、B5用紙で10行、20分間の制限時間です。

≪参考≫ Essayシート (Axel vol.4 / Lesson 14 Essay No.35) word形式

 私はそれを添削して、5行以上書いていたものに英単語シールを貼り、裏にクラスの最優秀Essayと「どこが素晴らしいか」を記入したものを印刷して生徒に返却します。生徒が生徒から学ぶ時間です。生徒は返却プリントをEssay Notebookの左ページに貼り、右ページに添削された自分の英文を清書します。Essayクラス最優秀者には、粗品を贈呈して努力を賞賛しています。

≪参考≫ 返却エッセイプリントの表面
≪参考≫ 返却エッセイプリントの裏面
≪参考≫ 粗品

 私の授業では、毎時間、このEssay Notebookの清書英文を音読する時間があります。生徒はもくもくと各自のEssayを音読し、合図で次回の音読開始地点にしおり・クリップを挟みます。机間巡視はしていません。私も自作のEssay音読を練習しています。ここを怠る者は、オーラルテストで大恥をかいたり、進級を危うくしたりします。
 Essay Notebook音読で最終ページに達したら、時計の秒針を見て、秒針が左半分にあれば一番最初のEssayに戻り、右半分にあれば持ちEssayの中間地点に戻る、と指示しています。このことで、返却から日の浅いEssayの読む頻度を上げることができます。Essayの数は高校3か年で、理系は50程、文系は60程に達します。
 この、『エッセイを書く』『教師が添削』『添削された英文を反復音読』のサイクルで、生徒は次々と1分間スピーチの題材を物にしていきます。シュリーマンも似たプロセスで多言語を物にした、と読みました。

≪参考≫ エッセイの読み方 word形式

Day2 / Talk


 Talkの回では、音声CD聞き・4方読みが終わると、長文テーマに基づいた話題でペア英会話を行います。
 例えば、長文が「和食」であったとき、以下のように板書します。

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≪板書≫
 Topic : The Most Delicious Japanese Food

 Useful Expressions:
・I think sushi is by far the best Japanese food of all.
・I hear that quite a few westerners enjoy ramen in the US.
・Mochi rice cake goes great with any type of drinks.
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 予備表現なくして唐突に会話を進めるよりも、Useful Expressionsを加えた方が、はるかに会話量が増します。
 次に教室を対面式の座席×3列になるよう机を合わせ、4方読みを終えた生徒から順に前の席から着席していきます。この方法で、普段組んでいるペアワークとは違うパートナーと組み合わせることができます。

≪参考≫教室レイアウトのイメージ

 対話時間をしばらくとり、頃合いを見て、生徒をトランプでランダムに数名指名し、1分間スピーチをさせます。生徒は教壇に立ち、アンプにつないだマイクで話します。教室内全てに声を届かせるためです。オーラルテストと併せ年間に何度も教壇に立ちマイクを手にしているので、生徒は緊張せずよく話します。また、最もよかった発表者に景品を出しているので、挙手する者も出てきます。英語が不得手な生徒がペアパートナーから学んだ表現をスピーチ中に使い、そのパートナーが誇らしげな顔になるのが私の一番好きな瞬間です。普段のDay1授業のペアワークと併せ、これが良いオーラルテスト・Type C(教師と自由英会話)の備えになっています。

≪参考≫ 景品

オーラルテスト・ペア練習


 『子ども同士をつなげる』
 教師は手持ち無沙汰ですが、教室内の教師数を瞬間的に数十倍にする技能です。子ども同士がお互いに高め合う授業です。

 年次が上がってくると、エッセイの数がかなり増えますので、私はオーラルテストの前日に授業1コマを使って、オーラルテスト対策のためのペア練習の回を設けています。着席は、Day2Talkと同じ、『対面式の座席×3列』です。配時は、

 @考査範囲の教科書とEssay Notebookの音読練習・わからない発音の質問 [20分程度] 
 AペアでTypeABCをランダムにパートナーに課す実践練習 [7分×3ラウンド]

 というものです。
 ペア練習はTypeC(教師と50秒の会話試験)ができませんので、このときはパートナーと自由英会話練習をさせています。また、Essay Notebookを開くのを禁じています。前半の音読練習に身を入れてもらうため、また原稿が頭から飛んでしまったときに、アドリブを働かせる練習を積むためです。お互いに発音の指摘やアドバイスの交換がなされ、口頭英語に磨きがかかります。
 その日の出席生徒が奇数の場合は、私も加わります。

≪参考≫ オーラルテスト・ペア練習用紙 word形式







オーラルテスト相互評価用紙


 いよいよ、オーラルテスト当日。私は、『相互評価用紙』というものを配布しています。生徒は一番良かったと思う生徒を一人選び、どこが良かったのかを書き添えて、テスト後に提出します。私はそれぞれに英単語シールを添えて、該当生徒にプレゼントしています。

≪参考≫ 相互評価用紙 word形式
≪参考≫ 相互評価用紙・生徒返却

 相互評価用紙の効用は2つあり、1つは生徒がオーラルテスト発表後も他の生徒の発表を聞くようになる事で、もう一つは最優秀であると『クラスメート』から選ばれることで大きな喜び、自信と自尊心を得る、ということです。生徒は教師から日々褒められることには慣れっこになっていますが、この級友から褒めてもらう、ということが嬉しいらしく、大きな英語学習の推進力になります。教え子の中には、もらった評価用紙を筆箱や自学ノートにはさんで大事にとっている生徒がいます。「生徒にとって、他の生徒からもらう賞賛は最高の勲章です」、パーマー賞受賞・稲岡章代先生の御言葉です。

≪参考≫ 生徒の自学ノートにはさんであった相互評価用紙

オーラルテスト


 用意する物: スピーカー・生徒用マイク・教師用マイク・トランプ・Type A/B/C 設題指示カード・相互評価用紙・チャイム・採点用紙

 オーラルテストは数十人の生徒を授業時間内で進めなければいけません。また、マイクやスピーカー、撮影用カメラの設置なども時間を要します。そこで、私は英語係にオーラルテストに必要な板書をお願いしています。
 教師は発表生徒が教卓に立つので、その正面に座席を設けます。また、指示カード(『Type A』『Type B』『Type C』のどれを発表させるかを書いたカード)は担当生徒がマグネットで黒板に提示します。

≪参考≫ オーラルテスト 板書指示
≪参考≫ Type A/B/C 設題指示カード

 発表順ですが、私はトランプを引いて、出た数字の出席番号生徒が最初の発表者、1引いた出席番号生徒が指示カード係というように、ランダムに決めています。例えば、トランプをひいて『15』が出たとすると、出席番号15番の生徒が最初の発表、14番の生徒が指示カードめくり係・最後の発表者、という具合です。機械的に出席番号1番から順番とすると、後半の生徒の方に対策の時間を与え、不公平です。
 また、指示カードの中には、『Shuffle』カードというものを混ぜています。これがなかった時期、生徒は他の発表者に耳も貸さず、自分の番で何の指示カードが来るのかを「予測」していました。(机にL11・TypeC・Essay『Travel』・Essay『Japanese Food』・TypeC・・・などと書いていた!)Shuffleカードが現れたら、指示カード係の生徒は数回シャッフルして、マグネットで指示カードを黒板に戻します。
 オーラルテストでは、Day2・Talkと同様、マイク・アンプを使います。オーラルテストは、考査でもあり、生徒がクラスメートに学ぶ時間でもあります。小声の生徒の声も全生徒に届くよう、マイクの使用は必須です。
 15秒の沈黙があった場合、定期試験のオーラルテスト点から5点減じるようにしています。生徒は”Well” ”Let me see”等のつなぎ言葉を駆使すること、得に沈黙を生みやすいTypeBを高い精度で仕上げてくることが求められます。
 人数の少ないクラスで終業前にオーラルテストが終了した場合、生徒にテーマ(Type B、1分間スピーチ)を選ばせて、私もオーラルテストに参加しています。年間5回の定期考査+3回の実力考査で、年間8回、私もテストされます。私も高校3か年で60テーマでの1分間英語スピーチを会得します。教師ができないことを生徒に課すことがあってはいけません。
 採点は、Type BとCが『声量』『視線』『発音・流暢さ』『内容・正確さ』『発話量』各2点、Type Aが『声量』『Q&A』各2点『発音』『流暢さ』各3点の10点満点としています。
 多くの生徒が授業アンケートで、続けてほしいもの、という項目に『オーラルテスト』と書きます。私も、オーラルテストが好きです。Type Bは、生徒の個性や、高校生のみずみずしい感性が光ります。Type Cでは私はしばらく教師を離れ、『生徒』と『私』の対話を楽しみます。
 いろんな発表がありました。生徒が修学旅行で困っていた時に引率教員に助けられたことを真摯な面持ちで語るとき、級友の意外な一面を紹介しその生徒が照れ顔になるとき、秒単位で聴衆を笑わせスタンディング・オーベイションが生じるとき、英語は一受験科目から「ことば」へと昇華します。
 卒業前には、全員Type C(自由英会話)で私は教え子全員と英語で談笑します。この回のみ例外として、『第一発話は生徒』としています。"What's your best memory, Mr.〜?" "How do you study English?" など、いろんな質問が私に向けられます。驚くべき事は、40人ほどクラスにいて、一人として同じ質問を繰り返さないことです。皆が他者の発話に耳を傾け、メモを取るまでもなく、39の質問内容を記憶していくプロセスがそこにはあります。

≪参考≫ オーラルテスト1 音声   オーラルテスト2 音声   オーラルテスト3 音声   オーラルテスト4 音声  オーラルテスト5 音声  オーラルテスト6 音声  オーラルテスト7 音声 オーラルテスト8 音声 オーラルテスト9 音声
≪参考≫ オーラルテスト 採点用紙



 

定期テスト・Essay


 Essayの利用は、オーラルテストに留まりません。私は定期考査において、10点配点でEssayを出題しています。
 添削方法は、内容点(5)・英語点(5)の計10点満点で、0・1・3・5点の4段階評価です。
 目安は、0点:(ほぼ)空白  1点:要努力  3点:良い  5点:とても良い としています。
 定期テストの採点で膨大な数のEssayを添削する余裕はありません。私は、英文の誤りに下線だけ引いて返却し、「添削希望者は自学ノートに書き提出」と模範解答用紙に付記しています。向学心のある生徒はこれを実行し、更にEssayの内容を高めています。

≪参考≫ 定期考査解答用紙 exel形式
  
 Essay Notebook音読に熱心な上位者層は定期考査で100語レベルのEssayをものの2〜3分で書きあげ、他の設題に時間を充てています。Essay前半のものは、それこそ在学中に授業内だけでも数十回読むわけですから、その再現は口頭であれ、筆記であれ、一瞬のものです。この技量に限定し、私の生徒は、私の同僚の英語教師を凌いでいます。私の教え子にはベネッセ・GTEC英語コミュニケーション能力テストで800点満点を取った子や、外国人と文通を楽しむ子がいます。また英検準1級受験生の多くが、1次試験のE-mail返信作文のセクションを得点源にしています。

 蛇足ながら、私がオーラルテスト開始にあたり背を押してくれた論語の一節を引いておきます。

『学而不思則罔 思而不学則殆』
 学びて思わざれば則ち罔(くら)し。思いて学ばざれば則ち殆(あやう)し。
(知識や情報をたくさん得ても思考しなければまとまらず、どうして生かせばいいのか分からない。逆に、思考するばかりで知識や情報がなければ一方的になり、独善的になってしまう)



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